ご主人から「別居したい」と急に切り出されたらびっくりしてしまいますよね。
「何か嫌われることをしたのかな?」
「何がいけなかったんだろう…」
など、自分を責めることもしばしば。
長い長い時間をかけて少しずつ互いに冷めていき、夫婦生活に嫌気がさしていたのなら
「わたしも別居したかったからうれしい!」
なんていうこともありかもしれませんが、これが結婚してまだ5年の夫婦で、唐突に「別居」のワードが飛び出てきたのだとしたら。
今回は、そんなご家庭の奥さまからのご相談です。
同じような状況でお悩みの方、ぜひご参考くださいね。
夫から別居したいと言われたが…なぜ?
• ご依頼者:石田結衣さん (仮名)/ 29歳 / 会社員
• 対象者:夫・理さん(仮名) / 33歳 / 会社員
• 家族構成:夫婦2人
• 婚姻歴:5年目
今回ご紹介するケースのご依頼者は、結婚して5年目になる石田結衣さん。
特に何かきっかけがあったわけでもないのに、突然、理さんから別居を切り出されたと言います。
そこで結衣さんは、こう考えました。
「ほかに女がいるに違いない」
これが、当探偵事務所に足を運んだきっかけでした。
そこで話を聞いてみると、次のようなことがわかりました。
ご夫婦は、実は2年ほど前からギクシャクしていた。しかし、結衣さんは理さんが浮気しているなんて考えたこともなかった。
結衣さん自身、仕事が忙しく、ご主人の行動を気にする余裕もなかったし、だからこそ生活がすれ違ってギクシャクし始めたのだろう、と。
理さんの現在の行動は、仕事のある平日は20時頃に帰宅、土日祝日は家で過ごすことがほとんど。
結衣さんは、別居を切り出されてから浮気を疑い、理さんの携帯電話を見てみました。しかし、メールや通話履歴では特に不審な点は見当たらなかったそうです。
さて、これは浮気の可能性があるのでしょうか?
浮気の判断材料
さらに詳しく聞いていくと、気になる点が見つかりました。
• 浮気の前科
• 土下座による謝罪
• 理由の見当たらない「別居」要求
この3点、探偵の経験上とってもあやしいです。どういうことなのか見ていきましょう。
浮気の再犯率は高い
結婚前に、ご主人の理さんは一度浮気をしたことがあったそうです。
結婚前とはいえ、本命の女性がいながら別の女性にも気持ちを向ける。ある意味器用で、しかしこれは厄介な能力。
浮気の前科持ちは、同じことを繰り返す可能性が高いのです。
簡単に土下座してはいけない
結婚前の浮気がバレたとき、理さんは土下座して謝ったんだそうです。そんなことをされたら結衣さんは許すしかなかったでしょう。
この行動は危ない。
土下座すれば許してもらえると知っている人間は、簡単に土下座してしまいます。
だからこそ、そこに反省の気持ちは乗らないのかもしれません。
別居理由がはっきりしない
今回の結衣さんと理さんは、特にケンカしたわけではないそうです。それにもかかわらず、理さんの別居への意思がすごく強い。
このように、理由もなく「別居したい」という場合は、浮気相手と一緒になろうと考えている可能性が高いです。
以上の理由から浮気の可能性が高いと判断。
我々は、ご主人・理さんの行動調査に乗り出しました。
謎の携帯電話を発見
相談翌日の調査。
理さんは、19時に勤務先を出ると自宅方面へ。途中、コンビニの駐車場で携帯電話を取り出し、15分ほど誰かと会話していました。
さっそく奥さんに報告をしたら、こんなことがわかりました。
携帯電話の色が違う。
私が見た、理さんの携帯電話の色は白。しかし、ふだん理さんが使っている携帯電話は黒だというのです。
これは、結衣さんの知らない携帯電話が存在する、ということです。
びっくりした結衣さんは、理さんが帰宅して寝静まったころ、こっそり車の中を捜索。
すると、見たことのない白い携帯電話が出てきたんです。
その携帯電話にはロックがかかっており、中を確認することはできませんでした。
『携帯電話を隠し持っていた。さらに、ロックがかかっている』
このことから、かなり用心深い性格だということがわかります。
浮気チェックリストです。3つ以上は浮気している確率が高いですが、中には1つでもあてはまれば確率が高いものもあります。地元…
このタイミングで携帯電話を取り上げてしまうと、ご主人がさらに警戒する可能性があります。
なので、「戻しておくのが一番いいでしょう」とアドバイスしました。
ここから、徹底的に理さんを調査しました。
夫の行動調査の結果
調査の結果、理さんはほとんど毎日、女性のアパートに立ち寄っていたことがわかりました。
17時に退勤、勤務先近くの女性宅へ行き、20時までの約3時間を過ごす。それから帰宅。
しかも相手は、理さんが結婚前に浮気をしていた女性だったんです。
結衣さんは初め動揺していましたが、真実が明らかになるにつれ、かえって冷静に。
隠し持っていた携帯を取り上げて話を切り出したところ、最初は浮気の事実を認めませんでしたが、証拠があると言うとあっさり認めました。
理さんは今回も土下座して謝罪。しかし、今まで騙され続けていたかと思うとどうしても許せず、結衣さんは離婚を決意しました。
真実を知って前へ
探偵事務所に相談に来る時点で、ほとんどの方が浮気を疑っています。
それでも、調査によって本当のことを知るということは、ショックが大きいのも事実。
しかし、どういう形にせよ解決に向けて前へ進んでいく依頼者さんの姿もまた、たくさん見てきました。
今の問題を解決していきたい、とお考えの方はぜひ相談にいらしてください。