こんにちは、柊探偵です。
これまで、大変だった調査はたくさんありますが、今回は、その中でも特に印象に残っている尾行調査を紹介します。
ご主人の出張が本当かどうかを調べる依頼
いまから6年ほど前のことですが、奥さんからの依頼で、ご主人の出張が本当かどうかを調べる依頼を受けました。
予定では、ご主人は朝6時頃に自宅を出て、自分の車で県外に出張ということでした。
調査当日
調査当日、私と同僚の二人は、自宅付近で張り込んでいました。
ご主人は予定通り、早朝、車に乗って自宅を出発しました。
どこに行くのか、予想を立てながら尾行していましたが、ご主人の向かった先は、「JR新倉敷駅」でした。
ご主人は、駅近くのパーキングに車を停めると、荷物をもって改札口に向かいます。
そして、財布からサッと乗車券を取り出すと、そのまま改札口を通過してしまいました・・・。
私は、慌てて改札口にいた駅員さんに尋ねると、『○△駅までの切符でしたよ。』と教えてくれました。
(もちろん、聞き方にはコツがあります。)
そこで、私たちも「○△駅」までのキップを購入して、新倉敷駅から新幹線に乗車しました。
大変なのは、駅に着いた後
ここから大変なのは、駅に着いた後です。
徒歩、タクシー、女性の車での迎え・・・、いろいろなことが想定されます。
女性と会うまでの時間潰し?
ご主人は、駅に到着すると改札口を抜け、あてもない感じで駅前の商店街をゆっくりと歩き始めました。
しばらくすると、商店街の中にあるパチンコ店に入りました。
これは、女性と会うまでの時間潰しだろう思い、私は駅前のレンタカーで急いで車を手配しました。
(交通量が少なく、すぐにタクシーを拾えない可能性が高いためです。)
私たちは、パチンコ店の中と裏口(車)に別れて、出てくるのを待ちました。
待つこと2時間
そして、待つこと2時間・・・。
ご主人が時計をチラチラ気にし始めたので、そろそろ動きがあるな!と思っていると、急に席を立ち、パチンコ店の裏口から店を出ました。
ご主人は、パチンコ店の裏通りで、キョロキョロ周りを見渡すと、手を上げてタクシーを拾いました。
私たちもレンタカーでタクシーを追跡です。
ここで見逃すわけにはいきません!!
知らない街での尾行に、ハンドルを握る手に少し力が入ります…。
レンタカーで尾行開始
パチンコ店の裏口から出たご主人は、タクシーに乗車したので、私たちも準備しておいたレンタカーで尾行をしました。
タクシーは20分ほど走り、フェリー乗り場へと到着。
ご主人は、タクシーを降りるとフェリー乗り場の受付に行き、乗船キップを購入しました。
行き先を確認しようと、後ろに並びますが特定できず、ご主人が船に乗るのを待ちます。
フェリーの行き先
ここから出ているフェリーの行き先は3ヶ所。
3ヶ所すべてのチケットを購入し、動くのを待ちます。
しばらくすると、ご主人はベンチから立ちあがり、「高速艇のりば」へ。
行き先は、「□□島」。
ご主人が乗船したのは、小さな高速艇なので、もちろん車が積めません。
時刻を確認すると、出港まであと5分。
急いでパーキングにレンタカーを停め、なんとかギリギリで同じ船に乗りました。
そして、高速艇に乗ること30分。
「□□島」に到着です。
「□□島」でのご主人の行動
ご主人は、船を降りるとスタスタと歩き、迎えに来ていたタクシーに乗車。
タクシーは、あっというまに走り出します。
慌ててタクシーを探しましたが、タクシーはその1台だけ。
走り去るタクシーの方角だけを確かめて、フェリー乗り場を後にしました…。
フェリーの中で、タクシーを予約しておかなかったことを悔やみますが、もう手遅れです。
そして、途方に暮れていても始まりません。
タクシーが走り去った先にあった民宿
どうするか考えて、まずは電話帳を確認しました。
すると、タクシーが走り去った方角には、民宿が2件。
またここでもレンタカーを手配して、まずは民宿を訪ねました。
観光客のフリをして、民宿のおばさんと世間話をします。
カウンターには、宿泊台帳が無造作に置いてあります。
おばさんがよそ見しているすきに、台帳を確認すると、なんとご主人の名前を発見!!
しかも大人2名(2泊3日)・・・。
思わずガッツポーズをしそうになりましたが、気持ちを抑えて、宿泊の手続きをします。
そして夜になるのを待ち、民宿の食堂で待っていましたが、ご主人と女性は現れません。
どうやら、部屋で食事を取っている様子です。
翌朝
翌朝、民宿のロビーで待っていると、ご主人と女性が姿を現しました。
無事に二人の写真を撮影し、その後は、いつものように調査が出来ました。
交通手段をいろいろと変えられると、尾行はかなり難しくなるのですが、いままで尾行調査をした中でも、本当に大変な調査でした。
柊探偵事務所の浮気調査の事例ブログについて
同じような状況の方がいるという事で、少し安心される方もいますし、これから先をどうするか迷っている方は、とても参考になりましたと言われます。
これは、今までに依頼をされた方が、「自分の体験が、みなさんの参考になるのであれば、ぜひ。」ということで、その後の経過まで報告して下さるおかげだと思っています。
※案件の特定ができないように、一部内容を変更しています。