ラブホテルの出入り、どこまで押さえれば不貞の証拠になる?必要な証拠レベルを解説!

ラブホテルの出入り、どこまで押さえれば不貞の証拠になる?必要な証拠レベルを解説!

ラブホテルにパートナーが他の異性と出入りしていたら、それは立派な浮気・不倫の証拠。

しかし、実際に証拠として認められるためには、「どの瞬間」を押さえる必要があるのでしょうか?

「入るところだけでいいの?」

「出るだけでも大丈夫?」

「駐車場に車が出入りする映像だけではダメなの?」

こうした疑問を持つ方も少なくないはずです。

この記事では、離婚裁判などでも通用する「不貞の証拠」として、ラブホテルの出入りをどこまで押さえる必要があるのか、その証拠レベルの違いや注意点について、調査のプロである探偵の視点から詳しく解説します。

不貞の証拠レベルはこの順番!

ラブホテルの出入りに関する証拠の強さは、一般的に以下の順番になります。

① 部屋の出入りを押さえる

ラブホテルの特定の部屋(例:「〇〇号室」)のドアから、対象者と浮気相手が二人で出入りする瞬間を鮮明に撮影できた場合、これは不貞行為の証拠としてベスト。

ここまで明確な証拠があれば、相手が言い逃れをすることはほぼ不可能です。

ただし実際には、多くのラブホテルでは、エレベーターで部屋に移動したり、ガレージから直接部屋に入る造りになっていたりするため、部屋ごとの出入りを撮影するのはかなり難しいのが現実です。

リスクも高く、無理に狙うべきではありません。

②建物の出入りを押さえる

ラブホテルの建物(エントランスや通用口など)へ、対象者と浮気相手が二人で入っていく場面、そして二人で出てくる場面を撮影できた場合、これも不貞行為を立証する上で非常に強力な証拠となります。

探偵調査でも、実際はこの建物出入りの撮影を狙うことがほとんどです。

③ 敷地内の出入りを押さえる

ラブホテルの構造上、建物出入りの撮影が難しい場合もあります。

その場合は、駐車場など敷地内への車の出入りや、徒歩で敷地に入る様子を押さえることになりますが、建物の出入りが直接確認できないため、証拠能力としては②に劣ります。

加えて、車で入る場合、中に乗っている人物の顔が確認できないケースもあるため、後述する「本人確認」をしっかり行うことが重要です。

車での出入りだけを押さえた場合はどうなる?

車だけの出入りを押さえただけでは、証拠としては少し弱い場合があります。

「車を貸していたから、その時自分は乗っていなかった。」と言い訳されてしまいます。

車内の人物がはっきりと確認できないことがあるため、その後にそれぞれの帰宅を追跡し、本人確認を補強する必要があります。

つまり、「この車に乗っていたのは確かにこの人物だった」と証明できる状況証拠を積み重ねることが大切です。

ホテルを出る場面だけでも証拠になる?滞在時間がカギ!

では、ホテルから出てくる場面しか撮影できなかった場合はどうでしょうか。

ラブホテルに1時間以上滞在していたことが客観的に確認できれば、たとえ入るところが撮れなくても、不貞行為の証拠として認められる可能性が高いです。

岡山の場合は9割以上が車でラブホテルへ入っていますが、本人または浮気相手の車が長時間ラブホテルの敷地内に停車していた事実があれば、ホテルに滞在していたと推測できます。

一方、徒歩でホテルに来ている場合は、滞在時間を証明する手段がないので、建物に入る場面も押さえておかなければなりません。

ホテルを別々に出入りした場合の注意点

慎重なカップルは、ラブホテルに別々に入ったり、別々に出たりすることもあります。

この場合、2人が本当に同じ部屋で一緒に過ごしていたかどうかが不明なため、単独では不貞の証拠としては弱いとされます。

別々に出入りした場合は、

・ラブホテル利用前後のLINEなどのやりとり

・複数回にわたる出入りの記録

・デートしている様子の撮影

など、追加証拠を組み合わせて立証していく必要があります。

単発の出入り記録だけでは立証が難しいため、注意が必要です。

まとめ

ラブホテルの出入りは不貞行為を推認させる有力な証拠になりますが、押さえる場面によって証拠能力は大きく異なります。

理想は部屋単位での出入り撮影ですが、現実的には建物への出入りを押さえることが目標になります。

そして、ラブホテルの出入りというデリケートな証拠を押さえるには、専門的な知識と技術が欠かせません。

ご自身で無理をして動くと、思わぬトラブルにつながることもあります。

安心して進めるためにも、信頼できる探偵事務所への相談をおすすめします。