ご主人の浮気、あるいは奥さんの浮気について、身近な人に相談していますか?
「誰かに聞いてほしいけど、こんな話してもいいの?」
「恥ずかしくて誰にも言えないな」
プライベートな問題なので、なかなか人に言えずに悩んでいる方も多いことでしょう。
そもそも、家族や友人に相談するものなのでしょうか?
パートナーの浮気(疑惑)問題を家族や友人に相談するメリットとデメリットについて、
探偵事務所で24年、相談を受けてきた立場からお伝えしていきます。
夫婦の浮気問題を人に相談するメリット
ご主人や奥さんの浮気問題を家族や友人に相談するメリットは、「いざという時に助けてもらえる」ということです。
打ち明けることによって、相手もプライベートな問題に介入しやすくなるからです。
ご主人や奥さんの浮気が発覚した時、ショックのあまりメンタルをやられることがありますし、
一人でどうしていいかわからない、法的手続きも含め、今後家族のことをどうしていったらいいのか…
不安な日々で食事ものどを通らなくなるかもしれません。
そんな時、身近な家族や友人が支えになってくれたり、やるべきことを教えてくれたり、
親身になって支えてくれることでしょう。
そしてなにより、誰にも話せずに悩んでいたことを話すことで、気分が相当楽になります。
夫婦の浮気問題を人に相談するデメリット
浮気問題を家族や友人に相談するデメリットは、「自分で決められなくなる」ということです。
相手に依存してしまうことがあるからです。
相談するということは、答えがほしいということでもあります。
そこで、失敗や間違いに不安を感じる方の場合、選択や決定すら相手に委ねてしまいがちです。
ここで1つ、事例をご紹介します。
友人同伴で探偵事務所に来たケース
Mさん(30代女性)はご主人の浮気を疑い、ご友人のTさん(50代女性)と一緒に探偵事務所に相談に訪れました。
その際、こんな会話が繰り広げられました。
Mさん「夫って、やっぱり浮気しているのでしょうか?」
私(探偵)「そうですね、ずっと家に帰っていないですし、女性とのLINEも見たんですよね?」
Mさん「やっぱりプロの方から見ても浮気なんですね…Tさん、どう思う?」
Tさん「だから、私がずっとそう言ってるじゃない」
Mさん「じゃあ、やっぱり調べた方がいいですよね…」
私(探偵)「そうですね、Mさんの場合は浮気の事実をはっきりさせないと前に進めないので、調べた方がいいとは思いますよ」
Mさん「Tさんはどう思う?」
Tさん「だから、あなたはどうなの?どうしたいの?」
Mさん「自分じゃ決められなくて…Tさん、決めてくれない?」
私に答えを求め、Tさんに答えを求め、しかしその答えを聞いてまた悩んでしまうMさん。
自分で決断することができず、会話が堂々巡りになってしまい、Tさんも困り果てていました。
これは、相談というよりもTさんやほかの誰かに依存している状態です。
このような状態では、自分で判断ができなくなってしまうのです。
干渉する人が少なくなっている現代
現在は核家族化が進み、家族というコミュニティが以前よりもはるかに小さくなっています。
「家族」から「個人」になってきているため、互いの両親やきょうだいという親族のコミュニティが作られにくい社会になっているかと思います。
自分たち夫婦のことや家族のことを、ほかの親族に干渉されたくない、友人にもアレコレ口出しされたくない…このように考える人が多いのではないでしょうか。
誰にも干渉されない安心感や心地よさは当然あるものの、あまりに「個人」を尊重しすぎると、自己中心的になってしまったり周囲の助けを得られなくなってしまったりすることもあります。
周りの人たちは、できるだけ干渉しないよう、なるべく関わらないようにと、距離をとってしまうことでしょう。
「個人」や「プライバシー」も大切ですが、そればかりになってしまうと、もっと大切なものさえ失ってしまうかもしれません。
私自身も、日頃から気を付けたいと感じています。
まとめ
ご主人や奥さまの浮気問題を家族や友人に相談するメリットは、「いざという時に周りが助けてくれる」ということです。
一方デメリットは、「自分で決められなくなる」ということです。
日頃から、信頼できる家族や友人と、プライベートな相談ができる関係を作っておくことで、いざという時に支えになってくれるでしょう。
しかし、相手に依存しすぎてしまうことに要注意です。
誰かがあなたの人生を代わりに生きるわけにはいきません。
自分の人生なので、勇気をもって自分で決める、そして後悔のないよう行動することが大切なのではないでしょうか。
私自身が相談を受ける際に気を付けていることを、以下の記事にまとめているので参考にしてみてください。