異性の自宅マンションやアパートへの出入り、すごく怪しいですよね。
自分の配偶者が、家族以外の異性の家へ入り込んでいたとしたら浮気を疑うのは当然。
出入りの様子を写真に収められれば、それはもう重要な証拠のように見えます。
しかし実際には、浮気相手のマンションの出入り写真だけでは、裁判で有効な証拠として認められないこともあります。
どんな場合に写真が有効で、どんな場合に認められないのか、詳しく見ていきましょう。
不貞の証拠として認められない場合
「異性の自宅へ出入りしている証拠写真が撮れた!」
喜ぶのはまだ早く、これが不貞の証拠として扱われるかわかりません。
具体的に、不貞の証拠として認められにくい例を2つ紹介します。
マンションの出入りが1回だけ
浮気相手のマンションに出入りする写真が1回だけだと、不貞の証拠としては弱いです。
相手との関係性にもよりますが、さまざまな言い訳ができてしまうからです。
• 仕事の打ち合わせだった
• 相談にのっていた
• 体調不良のため送り届けていた
• ほかの友人も一緒にパーティ
• 借りたものを返しにいっていた
などなど、言い訳は山ほど作れますし、客観的には「そういうこともあるか」と納得してしまうかもしれません。
たった1回の出入りだけだと、客観的に「不貞行為があった」と結論付けるのは難しく、裁判所は不貞の証拠としては認めないことが多いです。
滞在時間が短い
異性のマンションへ出入りしていても、滞在時間が短い場合は不貞の証拠としては弱いです。
マンションに数分しか滞在しなかった場合、単なる用事や物の受け渡しと見なされるかもしれません。
浮気されている側からすると「そんなわけない」と思いますが、客観的には、長時間の滞在があって初めて親密な関係が疑われます。
不貞の証拠として認められるには?
では、マンションの出入り写真を不貞の証拠にするために、どんなことを重視すればいいのでしょうか?
法的に認められるための3つのポイントがあります。
マンションの出入りが複数回
浮気相手のマンションに複数回出入りする写真があると、それは不貞の証拠として強力になります。
特に同じマンションへの訪問が何度もある場合、偶然や一時的な訪問ではないと判断されやすくなります。
また、1回だけならうまい言い訳もありますが、何度も出入りしている写真があれば、本人の言い訳も厳しくなるでしょう。
裁判所は、こうした継続的な行動を重視し、不貞行為の証拠として認める可能性が高まります。
出入り写真は、2回以上撮ることをおすすめします。
マンションでの滞在時間が長い
マンションでの滞在時間の長さも重要です。
長時間の滞在は、単なる訪問や用事の範囲を超えていると見なされやすいため、親密な関係を示す強力な証拠となり得ます。
夜に入って朝方出てくるなど、宿泊をにおわせる証拠写真であれば、より不貞行為を裏付ける材料になります。
外出先での親密な様子
マンションの出入りだけでなく、外出先での親密な様子をとらえた写真も重要です。
• 手をつないで歩いている
• 抱き合っている
• キスをしている
このような写真も加えれば、不貞の証拠として認められる可能性が高くなります。
もし本当に男女の関係ではないとしたら
男女が密室で長時間過ごすということは、世間一般的には「何かあった」とみなすでしょう。
複数の有力な証拠写真を積み上げれば、裁判所も「不貞行為があった」と判断する可能性が高いです。
しかし、異性のマンションへ複数回出入りし、長時間の滞在もしているにもかかわらず、「本当に何もない」と主張するのであれば、当人たちが何もなかったことを証明する必要があります。
こんな人はいないでしょうが、例えば、異性の部屋に入る前から出るまでの一部始終を動画記録として残しておけば、「何もなかった」と証明できます。
本筋とはズレますが、逆にいえば、何らかの理由で異性の部屋へ入らなければならない場合、不貞を疑われないよう一部始終を動画におさめておけば安心ということです。
まとめ
マンションの出入り写真は、不貞行為の証拠として一見有力に思えますが、それだけでは不十分な場合があります。
重要なのは、複数回の訪問や長時間の滞在、外出先での親密な様子など、総合的な証拠をそろえることです。
また、探偵の力を借りて、確実な証拠を収集することが不可欠です。
法的に有効な不貞行為の証拠をしっかりと集めることで、あなたは優位に立つことができるでしょう。
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